2007年 10月 23日
Boat by Kite Arts Educationn Program @Qpac
今日は、クィーンズランド・パフォーミング・アーツ・センターの中のスタジオ2で行われた「BOAT]というパフォーマンスを利音と見に行った。 時間は50分、料金は大人も子供も14ドルだった。 これは4歳から小学生の低学年を対象にしたもので、舞台劇のセットや演出などが身近な環境に感じられるように工夫されているようだった。パフォーマンスが終わるとセットを自由に触ることができるようになっていた。 スタジオは四角くあまり大きくないスペースで、スノーケルマスクをつけたスタッフが入り口に立っていて中に案内してくれる。中はほの暗く、天井から雲がいくつかぶらさがっていて、緑の山が5つ部屋の壁に近いところにそれぞれ距離を離して置かれていた。 観客はボートの通り道を開けて、床に座る。観客は120-130人といったところだったろうか。 セットの緑の山は水に浮かぶ島で、主人公はそれぞれの島でいろんな体験をしてゆく。 パフォーマンスは10歳くらいの男の子の1人芝居。(ただし台詞はなし。声は録音のものがときどき使用されていた) 子供の心の成長をたとえているようで、最初はすぐに壊れそうなボートで旅に出ていたのだが、邪悪なものに遭遇したり、他人に振り回されて飲み込まれてしまったり、旅を通していろんな経験をしていく。そして嵐に会い、船を失い、漂流先で途方に暮れていた後、新しく丈夫なボートを見つけてまた海に向かって漕ぎ出す。その新しい船で、家に戻り小さいおもちゃのボートに人形の子供を乗せた後、出発しようとして、考え直しておもちゃの家ごとボートに乗せてまた船を漕ぎ出すというラストは、子供と家族の存在を象徴したものかなと思った。 シンプルな舞台装置や内容だったが、照明や効果音の使い方、台詞をいわない子供の役者が素晴らしかった。特に彼が荒波にのまれていく様子は、照明と一枚の布と効果音を使って表されていたが、こんなシンプルなことでここまでビジュアルに訴えることができるんだなと感心した。私も楽しめたし、利音も見入っていた。 床に座り、役者が自分の目の前を動いていくので、舞台の中に自分がいる感覚で面白かった。 50分というのは、時間的にも短すぎず、長すぎず、利音も最後まで集中して見ていた。 見終わった後、ボートを作ってくれと頼まれた。 このプログラムは、KITE Arts Education Program と言って、QPAC(Queensland Performance Art Centre)が幼児教育のために行っているプログラムの一つだったらしい。 また、こういうプログラムがあるときには参加したいと思った。
by stakesue
| 2007-10-23 21:33
| 子育て:利音の成長
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