2009年 08月 06日
リオンを褒める本とリオンの手作り本
先々週に近所の図書館から借りた本のなかに「シーラという子」という本があり、昨日の通勤中と家に帰ってきてから一日で読んだ。すごく興味深い本だった。
本の中の先生の子供への接し方、クラスの中で取り入れている方法の中に参考になることがいくつかあった。そのひとつは、「コーボルトの箱」と名前のついた箱の中に生徒たちが他の生徒の善行を褒めた言葉を入れて、一日の最後に読むという方法でとても良い案だと思った。 それで、昨日、私が家に戻ってから寝るまでの間に、リオンがしたことの中でよかったことをメモしておいて、寝る前のお話の時間に読み上げた。 リオンは、すごくうれしそうにして、これから毎日やってほしいと頼んできた。 それじゃあ、リオンの良かったところを褒める本を作ろうかしらと話すと、もっと喜んだ。 私が表紙などを描いていると、リオンも絵を描き始めた。 リオンちゃん、その絵にお話を作ってというとお話を話し始めたので、私はそれを書きとめて、リオンの描いた絵を表紙にして半分に折り中に文章を貼った。 リオンはそれがとても楽しかったようで、続けざまにどんどん話を作り、絵を描き、本にしていった。 ひとつはピアノを頭に持っている子の話。 題名:ピアノ頭の子 「昔々、ピアノという名前の男の子がいました。彼の頭はピアノでできていて、髪の毛が生えていました。彼はとても長くて大きな足を持っていました。彼はとてもきれいな音楽を自分の頭で演奏しました。 おしまい。」 題名:毛むくじゃらの目玉と僕 「昔々、「昔々」という名前の男の子がいました。彼にはもうひとつ名前があり、「毛むくじゃらの目玉」といいました。毛むくじゃらの目玉には、羽があり、手は耳から出ていました。 彼は宇宙人だったのです。そして彼はリオンのお友達でした。おしまい。」 毛むくじゃらの目玉(リオンは英語でHairly Eyeballと言っている)は、リオンのお話に良く登場する。そんなものが出てくる本を読んだことがないので、リオンの想像から作られたものなのだと思うが、男の子の発想だなあと思う。 他にも大きなミミズの話など4話ができた。 さて、この良かったことを褒めてかきとめておく方法は効力があるように思える。 今日も朝食を準備してくれたり、いつもなら自分を優先にするのに、私に先に渡してくれたり、自分が水を飲むときに前はなかったのだが、マミーにも持って来てあげようか?と聞いてくれて、かなり親切だった。夕食ができたよと言ってもなかなかテーブルにつかない日が殆どなのに、今日はすぐにやってきたし、いつもは気が遠くなるほど時間がかかる出かけるときの準備もすばやかった。その点を読み上げるとうれしそうにしていた。 口で褒めることはあっても、リオンの中では私に怒られたことのほうが印象に残っているような感じがあったので、寝る前に一日を振り返って褒めるというのはお互いのためにも良いなと思った。 私自身も一日の中で何か褒められることがないかと良い点を探しているのに気づく。 よくなかった点も書こうかと一瞬考えたが、それをすると褒めていることの効果がなくなるだろうと思えるので、褒めることだけに集中しようと思う。 褒め言葉の文章は日本語で書いて読んでいるのだが、私が書く日本語をみて、ぼくも日本語を練習しうようかなと言っていた。日本語への興味にもつながるといいなと思う。
by stakesue
| 2009-08-06 00:12
| 利音のストーリーテリング
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