2007年 09月 29日
ピカソ
図書館の読み聞かせには時々行っているものの、あまり本を借りていなかったのだが、先々週に借りた本の中に、"When Pigasso met Mootisse"という本があり、利音は絵の色が鮮やかだからなのかとても気に入って、ほぼ毎日読んでくれと言う、 実際に交流のあったピカソ(絵本ではブタでPigasso)とマチス(牛でMootisse)の話なのだが、大人の私が読んでも結構面白かった。 6冊借りたが、パッチワークのElmerという象が主役の本も絵がとてもきれいで利音はとても気に入っていたようだった。「ウォーリーを探せ」シリーズも1冊借りたが、一緒にウォーリーを探して面白かったし、利音はウォーリーの絵に沢山細かく描かれている詳細を見るのが結構好きみたいだった。 これからはもっと、図書館を利用しようと思う。 さて、今日は私が初めてピカソの絵を実際に見たときの話を書きたいと思う。 小学生の時だったと思うのだが、ピカソ展が実家の福岡の美術館で開かれ見に行った。 彼の絵を見たときの衝撃は大きく、帰ってきてから高熱を出したということまで覚えている。 特に印象に残ったのは「泣く女」シリーズで2点ぐらい展示されており、いわゆる「きれいな写実的絵」を絵画として認識していた私にとって、こういうアートがあったのだというのは驚きだった。 70年代前半から半ばころ(だと思う)のことなので、ポップアートやモダンアートというのはそれほどまだ認識されていないころだったし(私が知らなかっただけだろうけど)、そういうアートにも触れたことが当時の私はなかった。そういうアートを沢山見たことがあったら、アートの表現にも色々なものがあるというのを理解して、ピカソの絵にそれほど衝撃を受けるということはなかったかもしれないし、それでもやっぱり衝撃を受けたかもしれない。 どちらにしてもアートでの表現というのに関していうと、それまでの自分が考えていなかったものに出会ったという感じだった。 私は子供のころは、音楽が大好きで、美術にはそんなに興味がなく、得意ではなかったが、その時に見たピカソのアートは私のアートに対する考え方にとても大きく影響を与えたように思う。 その展覧会の後に、学校で自画像を描く授業があり、ピカソに影響を受けた私が描いたのはこれ。 絵を描いて貼り出されたことなどなかったのに、この絵だけは教室の後ろに貼られたのも覚えている。 母が去年送ってくれた荷物の中にこの絵が入っていた。大事にとってくれていたことがとてもうれしかった。 ピカソの展覧会でもうひとつ印象に残っているのは、20代前半のときに見た東京駅の中にある趣のある展示場で、ピカソと交流のあったという私も大好きなエリック・サティの音楽をBGMに、比較的小さな作品やデッサンなどを中心に展示されていた。東京駅のレンガ造りのレトロな雰囲気の場所とちょっと黄色っぽいライティング、BGMと作品のバランスがとてもよかった。 ピカソはスペインのプラド美術館で「ゲルニカ」などを見たし、他にも色んなところで作品をみたことはあるけれど、一番印象に残っているピカソはやっぱり生まれて初めて見た「泣く女」。 バルセロナに行ったときに、ピカソの美術館に行かなかったのは今考えてもちょっと残念だが、そこで見たら一番印象に残っている絵というのは違っているかな。 いつか行ってみたい。 利音は3歳になる前からクラシックなアートからモダンアートまで色んなアートを見ているので、アートに対する認識というのは私よりもずっと幅が広いものになるのかなと思う。
by stakesue
| 2007-09-29 22:43
| 利音と私のアート&クラフト
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