2006年 11月 30日
キャロットの妖精
シュタイナーのプレイグループの時間に、親はクラフトをして、子供は室内で遊ぶというのがある。 今学期は、子供のためにシュタイナー人形を作るというのが親のプロジェクト。 学期の途中から入らせてもらったことや、片づけをしていて時間がないこと、利音が一緒に遊んでくれと言うことが多いことなどで、かなり人形作りが遅れていたので、うちで少し遅れを取り戻そうと思い、材料を持って帰ってきて仕上げた。 材料は、学校から提供され、参加費用に含まれている。先生が利音に誕生日のプレゼントとしてくれた蝶のように、いくつかの色が混ざったきれいなフエルトを殆どの人が使用して人形を作っていたのだが、私は出遅れたためか、きれいなフエルトは残っていなくて、普通のフエルトしか残っていなかったのが残念だった。 せめて明るい色を使おうと思ってオレンジとライトグリーンを選んだ。 組み合わせをみて、まるで人参みたいだと思ったので、キャロットの妖精にすることにした。 オレンジと赤茶色の毛糸を髪の色として選んだ。 え?これで人形ができあがったの?と思われるでしょうが、シュタイナー人形は顔の詳細がないことが特徴。のっぺらぼうなのだ。 子供の想像力によって、そののっぺらぼうの顔が笑ったり泣いたりするのだそうだ。 顔の造作や身体がが整っている完璧な人形よりも、こういった人形の方が子供の想像力を伸ばすらしい。 今のところ、このキャロットの妖精は笑っているところしか見たことがない。 利音に渡してあげたら、「おお!」と歓声をあげ、抱きしめてキスしていた。 彼にもキャロットの妖精は微笑みかけているんだろうな。 子供のころ、私はリカちゃん人形が欲しかった。うちは裕福なほうではなかったので、私は自分が欲しいものを親にねだるということができなかった。唯一もっていた、リリーちゃんという人形は兄の友達か、近所の男の子に柱にぶつけられ、腕をこわされてしまった。 リカちゃん人形はお友達の家にいって遊ばせてもらっていた。 リカちゃんがいない代わりに、自分が描いた着せ替え人形でよく遊んでいた。好きな洋服をデザインして、人形に着せていた。兄の友達も私の描いた着せ替え人形で遊ぶのが楽しかったのか、一緒に遊んだのを覚えている。 今、思うと、リカちゃん人形を持っていなくて、自分で描いた人形で遊んでいて良かったと思う。多分、私の想像力はこの自作の人形でかなり養われた気がする。 何でも与えることが、子供のために良いというわけではないというのを、自分の経験から思う。
by stakesue
| 2006-11-30 21:57
| シュタイナースクール
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