2005年 05月 26日
音楽の才能
夫がシドニーに行ったときに、私のとても仲のよかった友達の家族2組に会ってきた。(うらやましい。。。) 夫がそれぞれの家族の近況を話してくれたのだが、そのうちの一組の長男の音楽教室の話がとても興味深かった。 その音楽学校は、子供や親がどの楽器を習うのか決めるのではなく、その学校の先生が、5種類くらいの楽器を弾かせてみて、「この子にはバイオリンの素質があるので、バイオリンのレッスンをします。」と宣言され、それに従わなければならないのだそうだ。 親や本人が、「いや、ピアノを習わせたいのですが。」といっても、その希望は取り入れられないのだそうで、一緒に習いに来ていた親子の一組は、「子供にはピアノを習わせたい。」と先生に申し出たところ、「この子には、音楽の才能がないので、うちでは受け入れられません。」といわれてがっかりして帰っていった、という話を聞いて驚いた。 音楽を習わせるといっても、どの楽器が向いているかは、その楽器を扱ってみなければわからないし、いろんな楽器に触れるチャンスはそんなにないので、この5つの楽器を試してみて、向いている楽器をプロが選んでくれるというのは魅力的だ。 多分、特別な音楽教室なのかな、と思うけど、私も利音を連れて行ってみたいな、と思った。シドニーだから無理だし、「才能なし。」といわれたら、悲しいけど、それはそれで、じゃあ、音楽以外のものを習わせるか、と方向転換できる。 私の初恋は小学校1年生のときで、彼はバイオリンを弾く子だった。帰り道が同じで、毎日一緒に帰っていたが、「どうして、人間はパンツを履くと思う?」などと聞いてくるとても個性的な子だった。 一方、私はそういう質問に「多分、スースーするからじゃない?」という単純な答えしか返さない普通の子供だった。 2学期だったか、3学期だったか忘れたが、彼はお父さんのお仕事の関係で引越しをすることになった。 お別れの日、彼はクラスのみんなの前で、「ユーモレスク」をバイオリンで弾いた。 「タララララ~ララ、タラララララ~」と音が短調に変わるところの響きがとてもきれいで、私は彼が私のために弾いてくれているのだと思い、涙が流れた。今でも、バイオリンの音を聞くときゅんとなる。 シドニーに住むジャズプレイヤーで、GEORGE WASHINGMASHINEという人がいるのだが、昔、この人のライブにちょこちょこでかけた。彼は、バイオリンを弾いて歌う。ちっともかっこよくないのだが、私はこの人のファンだった。実はCDも持っている。 密かに利音にバイオリンを習わせたいな、と考えたりしている。
by stakesue
| 2005-05-26 21:43
| 子育て:利音の成長
|
カテゴリ
全体 子育て:利音の成長 利音と私のアート&クラフト ペット:愛犬ビーマ シュタイナースクール 利音の音楽 利音のストーリーテリング 仕事 ライフスタイル 日記 旅行 インテリア 私事 オーストラリア 教育 その他 未分類 以前の記事
お気に入りブログ
お友達のブログ
おーすとらりあ こどもとしょかん
にほんご絵本 宅配・貸出サービス in Brisbane Kiku's Bagel Basket たんたん・ねねのバイリンガル語録 オーストラリアお気楽生活 raspberry mutter@オーストラリア SKYXSUNXRAINBOW PARTII 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|